「昔より行動力ついたよね」と言われたとき、正直ピンときませんでした。
今でも迷うし、不安にもなります。
失敗したらどうしようと考えることも、普通にあります。
でも確かに、会社員時代と比べると変わった部分はあります。
それは、根性がついたとか、急に前向きな性格になったとか、そういうことではありません。
変わったのは、行動する前の考え方でした
以前の僕は、何かを始める前にかなり考え込むタイプでした。
「これで合っているのかな」
「失敗したらどうしよう」
「もう少し準備してからのほうがいいんじゃないか」
そんなふうに考えているうちに、結局なかなか動けなくなることがありました。
「行動したほうがいいのは分かっているのに、なかなか動けない」
「考えすぎて、結局いつも止まってしまう」
「失敗したらどうしようと思うと、一歩目が重くなる」
そんなふうに感じたことがある方には、少し参考になるかもしれません。
この記事では、周りから「行動力がついた」と言われるようになった僕が、実際に変えた考え方を正直に書いていきます。
「行動力がある人」に生まれ変わった話ではありません。
根性論でもありません。
考え方の置き方を少し変えたら、前より少し動き出しやすくなった。
そういう話です。
「行動力がある人」に憧れていた僕

以前の僕は、「行動力がある人」にどこか憧れていました。
「このままでいいのかな」
「何か変えたいのに、なかなか動けない」
「あの人はどうしてあんなに行動できるんだろう」
僕も、こんなことを考えていた一人でした。
会社員として働きながら、「このままでいいのか」という感覚がずっとどこかにありました。
何かを変えたい気持ちはある。でも、いざ動こうとすると、頭の中でいろんな声が湧いてくる。
「準備が足りない」
「失敗したらどうする」
「もう少し考えてからにしよう」
そうやっているうちに、時間だけが過ぎていく。思い当たる方も多いのではないでしょうか。
今でこそ周りから「行動力がついたね」と言われるようになりましたが、自分の中では「急に別人になった」という感覚はほとんどありません。
変わったのは、性格でも根性でもなく、行動する前の考え方でした。
行動力がついたのではなく「止まる時間が減った」のだと思う

「行動力がある人」というと、迷わずどんどん動ける人を想像する方が多いかもしれません。
でも少なくとも僕は、そういうタイプではありません。今でも迷うことは普通にあります。
だから、「行動力がついた」という表現は、自分ではしっくりこないんです。
もう少し正確に言うなら——考えすぎて止まっている時間が、以前より減った。
それが周りには「行動力」として映っているのかもしれない、と思っています。
以前の僕は、動く前に「正解」を見つけようとしていました。
- ちゃんと調べてから動こう
- 失敗しない方法が分かってから始めよう
- 自信が持てる状態になってからにしよう
そう思っているうちに、なかなか一歩が踏み出せませんでした。
もちろん、準備は大切です。
何も考えずに飛び込めばいい、という話では全くありません。
ただ、準備しすぎることで逆に動けなくなることも、確かにある。
実際にやってみないと分からないことは、思っている以上にたくさんあります。
- 自分に合うかどうか
- 続けられるかどうか
- どこでつまずくのか
- どんな反応が返ってくるのか
これらは、頭の中でいくら考えても、やってみないと分かりません。
そう気づいたことが、考え方を変えるきっかけになりました。
実際に変えた考え方①:「完璧な状態」を待つのをやめた
最初に変えたのは、「完璧に決めてから動こう」という発想です。
以前は、何かを始めるとき、まず「ちゃんとした計画」を立てないといけないと思っていました。
方向性を決めて、手順を整理して、失敗しない方法を考えてから動く——それが「正しい進め方」だと思っていたんです。
でも、全部決めてから動こうとすると、いつまでも始められないことがある。
なぜかというと、動く前に分かることには限界があるからです。
やってみたら思ったより簡単だった、ということもある。
逆に、想像していなかったところで詰まることもある。
最初に立てた計画と、実際に動きながら見えてくる景色が全然違う、なんてこともザラにある。
だから今は、最初から100点の計画を立てようとしすぎないようにしています。
ざっくり方向を決める → 一度やってみる → 違和感があれば直す → うまくいかなければまた考える
このサイクルのほうが、歯車が動いている感覚がするから、です。
「ちゃんと決めてから動く」ことが大事、という感覚は今でもあります。
ただ、それと同じくらい「動きながら整えること」も大事だと思うようになりました。
最初から完璧を描かずに、一度試してみて、そこから直していけばいい。
そう思えるようになってから、動き出すまでのハードルが少し下がりました。
実際に変えた考え方②:「まず小さく試す」を最初の一歩にした
次に変えたのは、「いきなり大きくやろうとしない」ことです。
昔の僕は、何かを始めるなら「ちゃんとした形」にしなければ、と思っていました。
- 人に見せるなら恥ずかしくない状態にしたい
- やるなら意味のある規模でやりたい
- 始めるならある程度続けられる見込みがほしい
そう考えると、最初の一歩がかなり重くなります。
でも今は、最初から完成形を目指さなくていいと思うようになりました。
- まずメモだけ書いてみる
- まず1回だけやってみる
- まず誰かに話してみる
- まず出してみて、あとから直す
それくらい小さくすると、動き出しやすくなります。
小さく動いてみると、頭の中だけでは見えなかったものが見えてくる。
「あ、これは意外とできそうだな」
「ここは思ったより難しいな」
「この方向は自分には合わないかもしれないな」
そういうリアルな感覚は、実際に動いてみて初めて分かることです。
昔は、動く前にできるだけ答えを出そうとしていました。でも今は、動いたあとに答えが見えてくることもあると思っています。
この感覚に変わってから、「まずやってみよう」と思えるまでの時間が短くなりました。
実際に変えた考え方③:失敗を「終わり」ではなく「材料」として見る
3つ目に変わったのは、失敗に対する向き合い方です。
以前は、うまくいかないことがあると、すぐに落ち込んでいました。
「やっぱり自分には向いていないのかな」
「ちゃんと考えてからやればよかった」
「失敗するくらいなら、やらなければよかった」
そんなふうに考えることもありました。
今でも、失敗したくない気持ちはあります。へこむことだってあります。それは変わっていません。
ただ、少し時間を置いて振り返ると、失敗の中にも使えるものが残っていることがあります。
- なぜうまくいかなかったのか
- どこで考えが甘かったのか
- 次にやるなら何を変えるのか
そうやって見直すと、失敗はただのマイナスではなくなります。
むしろ、自分が動いたからこそ手に入った「材料」になる。
何もしなければ失敗もしません。でもその代わり、気づきも残らない。
うまくいかなかった経験があるから、次に少し変えられる。
迷った経験があるから、同じように迷っている人の気持ちが少し分かる。
遠回りしたからこそ、自分なりに言葉にできることが増える。
そう思えるようになってから、失敗することへの怖さが少しだけ軽くなりました。
失敗を避けるために動かないより、失敗してもそこから拾えるものがある。
この感覚は、自分の中ではかなり大きな変化でした。
行動力がついたように見えても、不安が消えたわけではない

一つ正直に書いておきたいのですが、周りから「行動力がついた」と言われるようになった今も、不安が消えたわけではありません。
今でも普通に迷います。
「これでよかったのかな」と思うこともあります。
やってみたあとに、「やっぱり違ったかも」と感じることだってあります。
だから、「行動力がある人になった」というより、不安がある状態のまま、少し動けるようになったという感覚のほうが近いです。
不安が完全になくなるのを待っていたら、たぶんずっと動けません。
- 自信がついてから
- 準備が整ってから
- 失敗しないと分かってから
そう思っていると、いつまでも始められない。
だから今は、不安があることを前提にして動くようにしています。
不安があっても、小さく試してみる。
迷いながらでも、一度形にしてみる。
失敗したら、そこから使えるものを拾う。
そういう考え方に変わったことが、周りから見ると「行動力がついた」ように映っているのかもしれません。
変わったのは、性格ではなく「考え方の置き方」だった

振り返ってみると、変わったのは性格ではありません。
急に強い人間になったわけでも、迷わなくなったわけでも、失敗が怖くなくなったわけでもない。ただ、行動する前の考え方を少し変えただけです。
まとめると、この3つです。
- まず小さくやってみる(完成形を待たない)
- 失敗を終わりではなく材料として見る(へこんでも拾い直す)
- 完璧に決めてからではなく、動きながら整える(計画より実践)
この3つを意識するようになってから、以前よりも少し動きやすくなりました。
行動力というのは、特別な人だけが持っているものではないと思います。
根性で無理やり変えるものでもない。
考え方の置き方を少し変えることで、少しずつ動けるようになる。
少なくとも僕の場合はそうでした。
まとめ:行動力は、少しずつ作っていけるものかもしれない

この記事を書いたのは、「すごい行動力を手に入れた」という話をしたかったからではありません。
「このままでいいのかな」と思いながら、でもなかなか動けない。
僕もそうだったので、そういう状態にいる方が少しでも一歩踏み出せたらいいな、と思ったからです。
僕の体感では、「行動前の100点=行動後の30点」くらい違います。
行動する前にどれだけ完璧に準備したつもりでも、実際に動いてみると「ここが足りなかった」「思っていたのと違った」と気づくことがよくあります。
だったら、頭の中で100点を目指し続けるより、まず30点以下でも動いてみて、そこから直していけばいい。
そう思えるようになったことは、自分の中でかなり大きな変化でした。
考え方を変えるだけでも、動き出しやすくなることがある。
根性や性格を変えるのは難しいですが、考え方を変えるのは案外すんなりいけました。
いきなり大きく変わろうとしなくていいと思います。
まず、小さく試すだけでもいい。
うまくいかなかったら、そこから分かったことを拾う。
完璧じゃなくても、一度形にしてから直せばいい。
僕自身、まだその途中です。今でも止まることはあるし、考えすぎることもあります。
それでも、以前よりは「とりあえず一回やってみよう」と思える場面が増えました。
その積み重ねが、周りから見えるくらいの変化になっているのかもしれません。
行動力は、才能や性格ではないと思います。
少なくとも僕にとっては、考え方を少しずつ変えることで、少しずつ作っていくものでした。
この記事があなたの「一歩」のヒントになれば、うれしいです。
僕が会社員時代からどう考え方を変えてきたのかは、プロフィール記事にもまとめています。よかったら、あわせて読んでみてください。


